2009年11月08日

昼に浴びる光が眠りの質を左右する

先月、睡眠時無呼吸症候群の勉強の為日本睡眠学会に参加してきました。その中で睡眠に関するシンポジウム(睡眠・生活リズムと社会生活)を拝聴し、とても興味のある情報を得ましたのでご紹介いたします。
 
 睡眠は毎日、繰り返しおこなわれる生理現象です。寝ることは体の疲労をとりますがそれだけでなく脳の休息もおこなっています。生命を維持していくために睡眠はとても大切なのです。
 
 私たちは5感を使って感じていますが、睡眠にとっても視覚、聴覚、臭覚、温熱感覚、触覚の5感が心地いい眠りと目覚めに大きな影響を及ぼしています。この5感を「睡眠5感」といわれています。目を閉じるだけで脳は休まります。目から入る情報は5感の中でも群を抜いています。今回睡眠5感のうちの視覚について勉強してきました。
 
 睡眠は体内時計によってコントロールされていますがこの体内時計のリセットは朝陽をたくさん浴びることでされます。光が脳の覚醒中枢に覚醒信号を送ることで、すっきりと目覚めるのです。そして14〜16時間後に自然な眠気が訪れるように導いてくれます。光がどのように体温の変化に影響するかという実験から昼間より強い光を浴びた方が夜間、睡眠時の体温がより低く下がるということが明らかにされました。
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光の明るさと体温の関係(Literacy002より引用)












逆に夕方から夜にかけての強い光は体内時計を遅らせます。寝つきが悪くなるだけでなく眠りの質も低下させます。夜、昼光に近い色温度をもつ蛍光灯の下で長時間過ごすと体は昼夜の区別がつかず、体温がきちんと下がりません。夜は蛍光灯でも電球色のものや白熱電球、キャンドルのような色温度の低い光が睡眠にとっていいとのことです。
x3.jpg自然光と人工光源の色温度(literacyより引用)
















最近出たLEDなどは色温度が高いものがまだ多いため夜はさけた方が良いようです。このように快適に睡眠をとるには光の工夫も必要です。参考になれば幸いです。
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メラトニンとは睡眠に必要なホルモンです。左の図は午後9時以降に浴びた光の違いでメラトニンの分泌の違いが示されています。」このように赤い光を浴びた方がメラトニンの分泌が多くなっていることがわかります。


posted by ジュン先生 at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記