2017年03月27日

がん患者の口腔ケア研修会

平成29年3月26日(日)の10時から宮城県歯科医師会館で「がん患者の口腔ケア研修会」が開催され参加してまいりました。研修会は宮城県立がんセンター頭頸部内科科長の山ア知子先生に「頭頸部がん患者の口腔管理についてしってほしいこと、おねがいしたいこと」、仙台青葉学院短期大学の伊藤恵美先生に「頭頸部癌患者の口腔管理について歯科衛生士として知っておくこと」の内容でお話をいただきました。日本において2人に1人はがんに罹り、3人に1人はがんで死亡しております。私の患者さんでもがんの治療されている方は年々増えてきているように思います。がんの治療は手術、放射線、抗がん剤治療が行われ、薬剤の開発もめざましく抗がん剤、分子標的薬、免疫療法と選択肢が増えてきているのが現状です。そのような中治療中や治療後に副作用を幾らかでも少なくし、治療を完遂することに口腔ケアが重要となるということでした。
高齢者の方々の暦年齢と実年齢の個人差は大きくなってきており、がん治療する際全身麻酔が可能かどうか・抗がん剤に対する副作用の抵抗度など人によってそれぞれ違いが大きくなっていると山ア先生はお話をされていました。がんにならないように生活を気をつけることは必要ですがお口の中も健康な時からケアしていくことは大事です。フレイルとは我々体の活動が低下し病気ではないけれど虚弱してしまうことを言います。その予防に一番邪魔することにサルコペニア(筋肉減弱症)が取り上げられています。お口の機能も噛めないということがこのようなサルコペニアにつながっていきます。将来のお身体の健康にためにお口を清潔にして機能の健康維持をしていきましょう。
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2017年03月22日

歯周病と糖尿病

糖尿病とはインスリンというホルモンの作用が有効でなくなってしまい、血糖値が高くなってしまう病気です。放置すると目や腎臓や神経障害など全身に様々な影響が出てしまいます。

この糖尿病と歯周病が関係していることは皆様ご存知ですか?

歯周病が進行すると歯ぐきの炎症が持続していきます。その炎症からケミカルメディエーターという化学物質が歯ぐきだけでなく体の中でも増えてきます。この物質が筋肉細胞や脂肪細胞に作用して体の糖の代謝を下げてしまいます。またこれが肝臓にも作用してブドウ糖の代謝を下げるようになっていきます。歯周病はこれらの影響から血液中のインスリンの作用を鈍くさせ、糖尿病を悪化させていくのです。

お口の中の炎症をほっておくとこのようなところにも影響いたします。

歯周病をきちんと治療すると糖尿病も改善することは多数報告されているんです。

たかが歯ぐきからの出血と甘く見るべからず!
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「新歯周病をなおそう」から
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2017年03月18日

歯周病と気管支炎・肺炎

さて今回の話題は歯周病と全身の疾患です。歯周病は細菌感染症ですのでお口の中の特定の細菌と関係しています。これらの細菌は全身との疾患とも深く関係しています。

一つは気管支炎・肺炎などの呼吸器の疾患です。お口の中が不潔でプラークが多くなるとその中の細菌が唾液に混じって気管内に入り込みます。歯周病は歯周ポケット内に炎症を作り出しますので、この炎症から生じたケミカルメディエーターも細菌と一緒に気管内に入っていくのです。ケミカルメディエーターとは免疫の反応によって作り出される細胞間の伝達物質です。アレルギーなどにも関係する化学物質です。

そうすると細菌やケミカルメディエーターが気管支の中で炎症を引き起こし気管支炎や肺炎を引き起こします。お年寄りになるとうまく飲み込めないでむせてしまうことがあります。これを誤嚥といいます。誤嚥があるとこれが原因となる誤嚥性肺炎が起きてしまうことがあります。

まずは入り口であるお口のケアーをしっかりいたしましょう!
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「新歯周病をなおそう」から
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2017年03月17日

歯周病はメインテナンスが重要 継続的支援ケアー

今回も健康情報としてお伝えしていきたいと思います。歯周病は治療をするとほとんどの方は良くなるのは前回お話しをしました。しかし治療後細菌を継続的にコントロールしてケアしないと再発を繰り返してしまうのです。近年歯科にて行う継続的なコントロールするケアを「SPTー Supportive Periodontal Therapy」と呼ばれています。ちょっと専門的な言葉ですが頭の片隅に入れていただければ幸いです。歯が失われてしまう数の研究を調べてみると下記のような報告があります。
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LION セルフケアガイドより
グラフの上は歯周病治療の専門的な機関で継続的ケアを行った結果のデータです。下は厚生労働省の平成23年の日本人のデータとなります。継続的ケアのパワーはすごいですね。こんなに違いが出るなんて!このケアは、毎日行う歯ブラシによるブラッシングである「ホームケア」と歯科医院で行う「プロケア」に分けることができます。細菌の住処はバイオフィルムという"ねばねば"です。ブラッシングは歯茎の上のバイオフィルムを壊して取り除きやすくする作業です。プロケアでは何をするのでしょう。歯茎と歯の隙間の下の方にも細菌がいてバイオフィルムと歯石が住処になっています。これを機械的に除去するのがプロケアです。ホームケアによるケアーがプロケアの効果を維持させるというデータもあります。

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LION セルフケアガイドより
これは初めに両方のブループにプロケアをおこない歯と歯茎の隙間の中の細菌を減らしてその後グループAはホームケアを自己流でおこない、16週後に歯科医院の指導のもとホームケアを行いました。グループBはプロケア後すぐに歯科医院の指導のもとホームケアを行ったものです。歯茎の隙間の中の細菌の割合はこんなに違いが出ます。ホームケアは本当に大事なんですね。是非歯周病を治療してその状態を維持していくために継続的な支援ケアを是非受けてください。
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